「落ち込む」という心の整理

落ち込んでいても、確かに事態は好転しない。
落ち込んでいれば夢が叶うということもない。
世の中は、落ち込むことを否定し、嫌悪する。

そうやって社会が落ち込む人を追い込むのなら、
わたしはアンチテーゼとして落ち込むことを正当化する。

そんな気持ちで一気に書いたエントリーである。

すぐ立ち直れるほど強くなくてよい

先に免責事項として述べさせていただく。
本エントリーは、戦争のような極限状態は対象外だ。
その手の話は、元軍人の武勇伝に譲る。

その上で、続けさせていただく。
この社会は、世界は、繊細な人を置き去りにする。
精巧な水晶細工を蹴り砕かれる気分だ。

その度に、蹴り壊した張本人は捨て台詞を吐く。
「打ちひしがれていては前には進めない」と。
人を嫌な思いにさせておいて、よく言えたものだ。

もちろん、リカバリーを早めるテクニックは存在する。
心身相関を逆手に取って活発に体を動かすとか、
今この瞬間の次にやることのみに集中するとか、
甘いものとカフェインに頼るとか、色々ある。

しかし、あなたは心の奥底でつぶやいてしまうだろう。
「小手先の気晴らしは真の解決ではない」と。

わたしには、その真摯さが痛いほど愛おしい。
さっさと逃げるなどとは言語道断として退路を断ち、
愚痴を誰かにこぼすこともせずに戦うその姿には、
神秘性すら垣間見える。

極めて個人的な感想を述べさせてもらえば、
その立ち回りは一つの成熟した姿であり、
中長期的に職場での規範となる皆のよりどころである。

だから、敢えて言う。
あなたは、そこまで強さを求めなくてよい。
十分すぎるほどに前を向いている。

マウントを取ってくる奴にろくな奴はいない。
たとえそれが演技だとしても、極めて詐欺的であり、軽蔑の対象だ。

落ち込みも大事なプロセス

泣いてすっきりする、というのは一定の理屈がある。
ストレスホルモンに関係する物質を排出できているのだとか。

公の場で、職場で泣くことは実質的に難しい。
だからこそ、抱え込むことになり落ち込む。

では、落ち込むことは無意味なのだろうか?
わたしは、違うと考えている。

寝ている時に、脳内の記憶の整理が進行する。
短期記憶に優先順位が付き、高いものが長期記憶に回る(らしい)。
落ち込むほどの出来事が、無価値なわけがない。
長期記憶に意味付けされ、整理される。

打ちのめされる出来事の当日は、
感情が動くだけだったかもしれない。
それは当然のことで、後悔する必要はない。

大事なのは、その日にしっかり寝ることだ。
自己批判の思考ループで眠れない状況は避けてもらいたい。

理屈で切り替えなどできるほうが異常なのだから、
「寝る」というセーブ&ロード機能に委ねてしまおう。
安易な選択と思わないでほしい。これは逃げではない。

時間を置く、というのは投資でも強力な武器だ。
感情的なパニック状況でまともな判断を期待する方がおかしい。
一晩距離を置き、少し客観的で冷静な位置にあなた自身を導こう。

完全復活など考えないこと。
少し、時間を置く。それだけで良い。

一晩経つと少し前に進める感覚が出るだろう。
「気分はまだ暗いけど、それでも動かないとね」という感覚だ。
切り替えなど考えないこと。気分が暗いままで何が悪い。
次の一手につながっている、それだけで大成功だ。

あなたは、打ちのめされて止まるだけの低レベルな人間なはずがない。
落ち込んだ後、いつまでも引きずって文句を言い続けるのは、幼稚園児だ。

わたしのエントリーを読めるあなたは、絶対に奥底の強さを持っている。
我ながら、読みにくい構成で書いている自覚が(実は)ある。

少し話が発散した。元の話題に戻ろう。
落ち込んでよい。寝るプロセスで細々とでもつなげていこう。
途切れない限りは、負けていない。たとえ気分が暗くても、だ。

「上層部」など放っておけ

それなりの企業で結構な役職を持っている人が、
実は役職解任後の活躍の場を見つけられない、という事象が起きている。

雑に言うと、それ以外に適性がないのだ。
また、他の分野に目を向ける精神的な多様性もないのだ。
そんな特化型の役立たずが、あなたを苦しめているのだ。

精神的優位、というと貧乏人のひがみかもしれない。
しかし、特定分野への適性が高すぎると他で使えないのはそのとおりだ。
配管工が医者にもなれるのは、ゲームの世界だけだ。

これからの時代、AI様が特定分野の専門性を蹂躙する。
極めて限定的な分野の情報量などたかが知れている。すぐに学習される。
ホワイトカラーの「なんちゃって上層部」は格好の標的だ。

淘汰されゆく哀れなお偉いさんが、
プライドを振りかざしてあなたを傷つけている必死な姿は、
解釈によっては哀れで滑稽である。

落ち込んだイベントそのものを消すことは不可能で、
リアルタイムで受けたダメージも、すぐに戻すことは厳しい。
だからこそ、その発生源に対して、心理的にゆとりを作っておくことも、
選択肢として提供するので頭の片隅に置いておいてほしい。

結び

わたしは、落ち込むと最低でも3日は引きずる。
1週間くらいでようやく、心の切り替わりが始まる。
今は少しは早くなっているかな…?

そんなわたしは、ご想像のとおりかもしれないが、
いわゆる就職活動ではそこそこ苦戦した側だ。
最終的にはちょっとずるい方法で逃げ切った部分もある。

だからこそ思う。
この世界の、「外交的人格崇拝」は異常だ。

身体と声がでかけりゃ何でもできるとは思い上がりも甚だしい。
相対的に露出が多いというだけの意味しかない。

基礎体力が多い方がありがたいのは理解する。
しかし、そのことと「落ち込み」を馬鹿にすることが結びついてはいけない。

完全でなくても、心を整理して立ち向かうあなたは美しい。
これを言うためだけのエントリーと思っていただいても構わない。
今日も、明日も、共に生きていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました