無限に広がる例外対応

一度認めてしまうと、永遠に付きまとう「例外」。
わたしの愚痴も込めて、今回はお届けしたい。

「例外」のはずが通例に

営業、設計、経理、人事、総務、などなど。
業種によらず「例外」はつきまとう。
法律ですら「ただし書き」ですべてのケースをカバーできない前提だ。
(法律の場合は「逃げ道」ともとらえられるが)

始まったのがいつか、すらわからない時もあるのが厄介で、
その癖、一度やってしまう・認めてしまうと恒常化するのもたちが悪い。
自分が決めたわけではない「例外」に苦しむのは不条理すら感じさせる。
ローテーション(異動)がそれなりにある会社では特に起きやすい。

わたしの持論だが、「ローテーション」と「例外」は相性が悪い。
マニュアルからこぼれるし、引き継ぐ側からするとたまったものではない。
ローテーションの必要性は理解している。不正防止の観点からも担当の交代は必要だ。
しかし、だとするならば例外なき環境を前提にする必要がある。
霞が関のエリートが幸せそうに見えないのもこれが一因と思っている。

増殖する「例外」ケース

例外を認める隙を見せてしまうと、
「近い内容であるこれも認めろ」、「あっちの部署だけずるい」などが始まる。
(あんたら普段は何も言わないくせに、とわたしは思ってしまうが)

自分が関知できているならばまだ何とかなるが、
そのうち各部署で独自ルールを作って運用を始めるのが通例だ。
こうなってくると始末に負えなくなってくる。
ルールを作るのは勝手だけど、法律や会社の規定との整合性、取っていますか…?

これが積み重なってパターンが細分化されると、もうカバーできない。
例外の方が多くないか?

「やめ時」を作れ

日本企業は、という主語の大きい表現は本来慎むべきだが、
会社のルールが明文化されていなかったり、仮にあったとしても読みにくかったり、
存在しているが運用されていないケースは実在する。

で、外部機関からある日突然コンプラ違反を指摘されて大混乱だ。
そして、「駄目と分かっていても言い出せなかった」という、常套句の言い訳が始まる。
言い訳するだけまともかもしれない。責任から逃げる輩も出るだろう。

これではあまりにも後手に回る対応になるし、
リカバリーに手間と時間を多く割く羽目になり、業務が停滞する。

乱れまくっている現状を「上」に認識させろ。
どこかで誰かがやめる動きを作らないといけないが、
企業でもNPOでもNGOでも組織というのは保守的で、
現状維持を続けようとする意識が異様に強い。

だが、あなたが、変化のきっかけとなる可能性は、いくらでもある。

わたしは言いがかりの通報を誘発する「ホットライン」は否定派だが、
あなたが積み上げてきた信頼という財産があれば話は別だ。
試しに一発、システムの健全性を試す意味でも使ってみると良い。
それで機能しないのであればその会社はその程度ということだ。

その上で、「現状は異常であり、〇年後に正常化させる」を
共通の約束事としてトップダウン的に持っていけるとベストである。

金が絡むなら長期戦

例外対応がなぜ出てくるのか、は究極的には
面倒な対応を誤魔化しているか、金が絡むかのどちらかだ。
特に、金が絡むと、「例外」への現状維持バイアスは極めて強く働く。

資本主義社会において金をある程度欲するのは仕方ないが、
いくらあれば自分は十分なのか、を真面目に考える人は少ない。
金はあればあるほど良い、が資本主義の原則なので、
その流れに乗るほうが気楽という考え方ももちろんある。

だが、「資本主義に身をゆだねる」生き方は部分最適である。
自分自身がどうなりたいか、なぜ金を集めるのか、その金で何をするのか。
その答えまで真剣に考えているだろうか。

全体で上げていこうという視座がなければ、自分への利益誘導までで止まり、
長い目で見た場合に所属する組織を弱くしている可能性がある。
日 産 が典型例である。欲の皮の張りつめた役員なぞいらん。
富 士 通 も危ない。役人にゴマをするだけか?ユーザーを見ているか?

しかし、批判では人は動かない。敵認定されてより深刻化する。
金の絡む「例外」への挑戦は、長くかかる。
あなたが着手したとして、決着前に任期を迎える場合もある。

だが、その場合も、決して意気消沈しないでほしい。
あなたの熱意がなくなれば、その雰囲気が後任者にも伝わる。

演技が入っていてよい。ただ一言、
「役目は終わるが終わりまで見届ける。だからやりきってくれ」と
後任の方へ伝え、その背中を押してほしい。

結び

時間が限られる中でできることは限られているが、例外対応を考える場合は、
「なぜ、この例外は作られたのか」をできる限り探りたい。

人員も組織も変わっていて、追えなくなっている可能性が高いが、
当初の意図、は公平な議論への入り口となる。

付け加えれば、「ここまで探れた」というあなたの努力や姿勢は、
続けていれば前向きな評価とセットで見てくれる人が出てくる。

こういう見えない財産は思わぬところであなたを助けてくれる。
だから、というわけではないが、ありきたりな言い方ではあるが、
貴方に腐らないでいていただきたい。

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